お父さん、お母さん、ごめんなさい。 僕は嘘つきです。
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ええ、そうです。 連れ添って12年になります。
主人はずいぶんと変わった人でしたが、なにぶん私もミラノから嫁いできたものですから、
アジアの男性というのはこういうものなんだと思っておりまして。
まあ嫁いだ当初はずいぶんと可愛がってもらいましたが、年月と共に愛情というものは移ろっていくものでございましょう?
さらにムラっ気の多い人でしたから、ええ。 ずいぶんとガレージで埃をかぶっておりました。
それがまあ今年になって人が変わったようになりまして。 休みの度にあちこちへと。
それはもう私も嬉しかったですよ、まだまだ女盛りですから。
ええ、夏の終わりの、箱舘?ですか? あれに参加するための精進だと思っておりました。 大変ですから、あれは。
でも、それが終わってからも勢いが衰えることがなく。 火が付いてしまったのか、ネジが外れてしまったのか。
当初は私も喜んでおりましたが、だんだんと怖くなってきまして、ええ。
それでもようやっと雪も降りまして、内心ほっとしていたんですが・・・・・
夕べのこと、ぶつぶつ独り言を言いながら帰ってきたかと思うと、いきなり私を部屋から引きずり出しまして。
あの、冷や奴?とかいう車の後席に投げ込まれました。 世間的には、DV、とか申すんでしょうか?
そりゃ私も止めたんですよ、だってあまりに常軌を逸しておりますでしょう?
それに世間様に「もう今年はオシマイ!」なんて宣言した手前もありますから。
でもこれがまるで聞く耳を持たず、次の日の朝には小樽を出まして、延々と、ええ、南のほうに、だっちゃです。
「目クソ、鼻クソを笑う」という格言がある。
諫言である。 耳が痛い。
しかしどう転んでも小物であるなら、せめてワタシは目クソになりたい。 鼻クソを笑いたい。
あまりにちっちぇー、不毛の争いでも、それでもワタシは目クソになりたい。
+ 661 = 2305 km!
勝ちぃ! 勝ぁち!! 勝利!!!
「はいはいごくろーさんごほーびだっちゃ。」
んで、どこまで行ったのよ?って??
んー、こんなロクデナシでも神様は見てくれてるようで、目的の距離を消化して、どこを折り返しにしようかと考えてたら・・・・
ここを本日の目的地とする!!
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by denzi-orange
| 2009-12-09 22:04
| ばいくバイクBike