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a-lows な日々(旧)

denzi02.exblog.jp

DENZIさんの危なくも低俗な日々。

2009年 07月 08日 ( 1 )

えー、とかくスピードや効率ばかりが求められる昨今の世の中ですが、
本日は速く走るばかりがよいことではない、ゆっくり走ることで見えてくるものもあるというお話です。

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先日のことですが、ワタクシは愛してやまないLumさんと朝里峠を登っておりました。
このはるか遠くの異国からワタクシの元に嫁いできたお嬢さん、
なりは可愛らしいのですが実はその内に炎のような情念を秘めておりまして。
逢瀬の度にワタクシに全てを求めます。
ワタクシといたしましてもそういうのは決してキライなほうじゃなく。
ついつい100%を超えるチカラをひり出して、最後は真っ白な灰になるというお決まりのパターン。
それゆえに「激しき炎の女」、Lumさんと名づけられておる、愛しきBianchiでございます。

というまっことドMな逢瀬でございますが、朝里峠はこの界隈では名うての「天下の嶮」でございます。
いつ登っても決して余力を残すようなマネはできません。
ダム公園からのスタートで頂上トンネル手前までのタイムで自分の力を測るわけですが、
この時はブランク明けのシーズン当初ということもあり、やや45分ほど。
はっきり「勝負にならないレベル」でございます。
傾斜がきつくなり始めるとギアはあっという間にインナーロー。
ケイデンスも90回転には遠く及ばず、速度は一ケタになるあたりになると・・・。
路肩のいろーんなモノが見えてくるですよ。
だってもう頭あげれないもん。 フロントタイヤのすぐ前しか見てないもん。
そりゃもう世の理不尽と諸行無常ばかりが目に飛び込んでくるですよ。
ゴミ。 ひからびたミミズ。 空き缶。 いそがしいアリンコ。 くつした。 
クルマのえじきになった小鳥。 わざわざ捨てるために持ってきたゴミ。 めずらしいオサムシ。
クルマから投げられた栄養ドリンクのビンなんか見た日にゃ、
「バカヤローテメーに必要ねーだろオレに飲ませろっ!!」 ぐらいなイキオイで。
そんなこんなを掻き分けつつ、ほんのちょっとでもスムーズな路面を求めながら、自転車乗りは坂を登るのです。
ゴミ。 ゴミ。 クワガタメス。 空缶。 ゴミ。 カラスの羽。 キツネのフン。 クローム。
・・・・・、クローム? エキテン?  ・・・・・、前輪の脇をすり抜け、視界から消える刹那、「ローレット???」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・、「ワタシの眼が確かならば、あれは????」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・、「しかし常識的に考えて、こんな山ン中にそんなモンが・・・・・・・」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・、「でも、でも!あれはだって、あれはぁ!!!」


Lumさん、ストップ。 この間、実に8、36秒。
(解説しよう。人間の運動強度には限界がある。運動負荷が上がると筋肉がエネルギーを燃焼させるために
多量の酸素を必要とする。心拍数を上げて血液の循環量を増やし、これに対応しているのだが、
最大心拍数の75%近辺のAT値を超えると、有酸素運動の限界を超え、無酸素域に入る。
こうなると筋肉に乳酸が蓄積し、疲労が増し、出力が低下し、ついには運動不能に陥る。
そのため、運動を続け、筋力・心肺能力を高めることが目的のトレーニングではこのAT値を超えないよう
走ることが大切なのだが・・・・・・・だってしゃあないぢゃん!それじゃ上りきれないんだもん!!超えるさ!!限界ギリギリさ!!
そんな状態だもん脳に行くような余分な酸素なんてありゃしないさ判断速度なんてステゴザウルス並みさ、ふーんだ!!)


クロームの物体、後方約25m。 行くか、戻るか。
ワタシは見た。 あれはたしかにクロームでエキテンでロレットだった。 モーローだったがロレットだ。
しかしこんな山ん中になしてそんなモンがあるのさ。 ないよ普通。 パチモンかもしれんし。 時間のムダだろ、戻るだけ。
だがワタシは、やはり世の常識より自分の眼を信じる男だった。 Uターン。


b0092232_2284321.jpg

          勝利。


 本日の教訓。
 「犬も歩けばボーニモリヤ。」

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by denzi-orange | 2009-07-08 22:22 | ばいくバイクBike